働き続けることとは?
若い人にはずいぶんと先の話だし、その時にはまた状況が変わっているかもしれないけど、人生設計を考える上では大事な話です。
今働いている大人の多くは、日々のストレスなどに耐えながら「定年後の悠々自適な生活」を夢見ていたりします。
退職金と年金での引退暮らし、夫婦そろっての旅行とか。
主に引退・老後のスタイルには大きく3つのスタイルが考えられると思います。
1)
定年と言った老年までのタイミングを待たずに、若い頃の稼ぎを元に資産運用などで暮らし、早期にリタイアするケース。「FIRE( Financial Independence, Retire Early )」などと呼ばれている。
2)
勤め先の定年(あるいは事業譲渡による引退)を機に、その退職金と年金等で十分に暮らしていける状態。
3)
定年でリタイアなんて到底無理。その後も働き続けて、引退の見通しなどない状態。
それぞれを見ていきます。
まず1)のケースですが、これが実現できるのは本当に少数派です。
起業家であったり、親からの相続等があった人。
中には、若いときにがむしゃらに働いて、その時の貯蓄などを投資に回して運用していくケースもあるようです。
この後者のスタイルで早期リタイアを目指している人(ほとんどが実現できないと思いますが)は、今の仕事や働き方に対する不満がその原動力、モチベーションになっているのではないかと気になります。
社畜として働き続けることが嫌だから、早めにそこから脱したい、という意識です。
それがうまくいけば良いのですが、嫌な環境でがむしゃらに働き、結果、当初の目標が叶わないとしたら...。
2)が一般的なサラリーマンなどがこれまで描いていた理想の老後のスタイルだと思います。
ただ、退職金や年金で十分に老後の資金が足りるのか?。
長生きすることによる生活費のリスクという問題も生じてきます。
また、別の機会に書きたいと思っていますが、実際にその時を迎えた際に、「何がやりたかったんだろう?」と尋ねたくなる人を目撃しました。
最後の3)のケースが実は多かったり、今後は主流になると思います。
生きていくために働かなければならない人もいるでしょうし、社会との関りを持ち続けていたいために、就労の機会を求めている人も多いと思います。
ポイントはこの時の仕事を楽しみながら続けることができるか、ということだと思います。
学歴とか職歴とかよりも、人とのコミュニケーションや職場の雰囲気という方がずっと大切になっていると思います。
別に3)のケースだけに限らず、働いている時間というのは人生の大半を占めることになります。
何の苦労もなくやっていけることなど到底無理ですが、願わくば自らの成長や達成感がある仕事、またこれまでの経験や考えを元にしたキャリアチェンジが人生を豊かなものにしてくれると思っています。